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執筆者の写真エース栗原

第8章エース栗原回想記

更新日:2020年2月29日

2008年デュアスロン世界選手権リミニ大会/イタリア


初めての日本代表。日本という国を代表する選手としてデュアスロンという競技で海を渡った。協会が斡旋するツアー代金は高いので23歳以下(U23)の代表メンバー5名で予約し行動をしていた。

◯川村好平さん

東京で皿ウリーマンから滋賀県長浜市の陶器・ガラス屋さんであるかわ重( http://cawaju.jp/ )を継ぐ若旦那。

◯嶋津拓哉さん

大学卒業後に競輪選手となり、競輪学校での成績は1位!!S級で活躍するトップアスリート!!

◯岡公記

同い年で学生時代に学生レース3冠[トライアスロン(ショート・スプリント)・デュアスロンの学生王者]を達成した逸材

◯千葉智美(旧姓)

この遠征で岡で出会い、その後交際に発展し、結婚に繋がったという!岡&千葉の結婚式の話はまた今度。


小学生低学年の時にグアムに家族旅行に行って以来の海外。

パスポートを取得し、ドキドキの海外遠征。アムステルダム空港でトランジットがあり、ユーロを握りしめながら、何かを買おうと色々探しているとHARIBOという色々な味を展開しているグミを見つける。


「これなら時間潰しにもちょうど良い」と思い購入。

この自転車のHARIBO、知る人ぞ知る有名なお菓子だ。

世界一まずいグミとして。


そんなこともつゆ知らず、U23メンバーで一つずつ食べる。


・・・


・・・


・・・


「お…お…おいしい…maybe」

そんな海外での洗礼を浴びながらたどり着いたのはイタリア/リミニ。

イタリアのビーチリゾート地として有名な場所で近くには世界で5番目に小さい国であるサンマリノ共和国がある。

現地での本場(といって安価な)イタリア料理を食べながら、前日に開会式と国別パレードを開催、世界中でデュアスロンを愛する仲間と交流しながら、いよいよレースを迎える。


目標は≪完走≫


世界から国を代表する選手がスタートラインに並びスタート!

1stRun10km=2,5km×4周


トップ選手は3分ペース、U23日本代表の僕らは集団を組みながら走行していく。海岸線を往復するコースなので、先頭との差が開いていくのがわかる。


さらにラスト1周のベルと応援のカウベルを聞き間違え、速すぎるスパート。一旦抜け出した集団に再度吸収され1stRun終了。

Bike40km=5km×8周


先頭に周回遅れにされたら途中失格になってしまうために必死でこいでいく。国が違くとも言葉は通じなくてもバイクの時は仲間だ。先頭を交代し、風除けになりながら距離を重ねていく。

30km過ぎから足の痙攣が止まらず、しかし足を止めて休めるような局面などなく必死にこいでいく。この集団でこぎ進めることが完走に繋がっている。そしてバイクフィニッシュ。


2ndRun5km=2,5km×2周


バイクから降りた瞬間に両足ふくらはぎの痙攣。

全く動けない。。。majide


痙攣が治まっている間に走るもほぼジョグ状態。

でもどんなに遅くともゴールすれば完走だ。

日本から遠く離れたイタリアの地でたどり着いたゴールが見えた瞬間涙が止まらず、そんな僕を国を問わず応援している人が祝福してくれた。


泣きじゃくる僕に大会MCが笑顔で問いかける。


Are you happy??


Yes. I'm very happy.(TT)


苦しさやキツさの先には必ず幸せがあるんだ。

それを実感させてくれたデュアスロンに感謝。


レース翌日の午後には国別対抗リレーが開催。

1stRun2km-Bike5km-2ndRun1kmをそれぞれが行い繋いでいく。

1走エース栗原、2走岡公記(関西大)、3走嶋津拓哉さん(神奈川大)

日本Bチームとして出走した。


そして、僕は狙っていた。

世界チャンピオンの瞬間を。


世界選手権の舞台でスタートダッシュ!!

世界チャンピオンの気分を味わった。


500mまで。笑

2kmといえども世界のトップエリートをとてつもなく速く、Bike5kmも単走。2ndRunへ移っていく。2ndRunはたったの1kmだ。そこで僕が導き出した答え。


靴履かないで2ndRun!majide


そんな選手はだれもいない。笑

応援のみんなから「靴履けー!」と言われながら、「Oh my god!!He is no shoes!」と驚かれながら2走の岡にバトンタッチ。

(靴履いてない。笑)


走り終わった僕はまさかの現地の人から写真攻めに会う。笑

「その考えはなかったぜ。Crasy boy!」とかなんとか言われながら、ある人は僕の足元だけを撮られながら無事にフィニッシュ!

そんな初めての世界選手権が終わった。

また来年、この場所に立つためにも1年間努力を積み重ねていこうとおもった。

ちなみにその翌日から世界で5番目に小さい国であるサンマリノ共和国まで自転車で気軽にいったものの、別名天空都市と言われており、国境からまさかの1時間ヒルクライム!!笑

山頂にある城からの眺めは絶景!!

ただしめちゃくちゃ登るので、皆さんもサンマリノ共和国に自転車で行く際にはくれぐれもご注意を!!笑


次回、2009年日本学生デュアスロン選手権!!



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