第9章エース栗原回想記
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  • 執筆者の写真エース栗原

第9章エース栗原回想記

2009年日本学生デュアスロン選手権の奇跡


世界選手権から帰ってきて、あまりに辛かったことから自転車に1週間乗らず。しかしそんなことをしていても何も始まらない。学生選手権で5位入賞をした僕はトライアスロンの諸ショートディスタンス(Swim1,5km-Bike40km-Run10km)の最高峰の舞台であるお台場の日本トライアスロン選手権が迫っていた。

お台場の舞台はスタートラインに立てるだけでも十分価値がある。日本一応援の多いエリートレースを駆け抜ける歓びを。しかしながらスイムが遅い僕は致命的…水温18度で手がかじかんじゃうし…

バイク乗車時からMCの白戸太郎さんに

「この集団は、先頭から周回遅れにならないかどうか微妙なところ」と言われながら序盤から全力でペダルを踏んでいく。

ひたすらバイクで(周回遅れから)逃げ切ることに必死だった。

バイク25km地点で周回遅れとなりDNF(do not finish)

最高峰の舞台で完走するということはそれだけ偉大なことなんだと実感した。

大学やチームの仲間からの応援はかけがえのないものだった。

お台場を終えて冬になると3回目のデュアスロンシーズンを迎える。この頃のレースウェアはランシャツにスパッツスタイル。あえてトライウェアを着ないで目立つ作戦。さらにはスタートダッシュをかまして、1周目の声援をMC実況を独り占めする作戦。笑 だれになんと言われようが貫いていた。

そして迎える2009年日本学生デュアスロン選手権。

学生チャンピオンになるために全力を尽くす。


スタートダッシュから始まるも、四天王には届かず。しかし、第2集団の中から富田選手(東北大)が先頭集団に合流するという展開になり、第2集団も必死に追っていく。集団の中には藤原拓選手(早稲田大)、スーパー高校生椿選手がなどがいた。

2ndRunからは飛び出して、富田選手も走れている。

その差を縮めることはできず、しかしながら日本の学生で2番目でフィニッシュ!!

表彰式を前にたくさんの仲間が祝福に来てくれた。「エース栗原」と自分からいい始めて、いよいよエースになってきたことを。国士舘にエース栗原という存在が徐々に広まりつつあった。

そして全国大会の表彰台に上る。


優勝 富田将茂選手 東北大学

第2位 藤原拓選手 早稲田大学


えぇぇぇ?!


もう一度ゴールシーンをご覧ください。

やらかした


フィニッシュ前で喜び、フィニッシュテープを上げている間に後方から駆け込んだ藤原選手に抜かれる。さらに計測チップを付けている脚が計測マットを通過できていないというミラクル。。。majide


というわけで日本の学生で2番目になったと思いきや、3番目になっただけの話!そんな意味でも国士舘のエース栗原の名は広がっていくのであった。。。ジュゴン


次回、2009年全日本インカレ!香川の奇跡!



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