第31章エース栗原回想記
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  • 執筆者の写真エース栗原

第31章エース栗原回想記

2016年IRONMANとの出会い



《トライアスロン》と一言で表現しても、実は様々な距離が実施されている。


〇ロング(IRONMAN)

Swim3.8km-Bike180km-Run42km

〇ミドル(IRONMAN70.3,Half IRONMAN)

Swim1.9km-Bike90km-Run21km

〇ショート(オリンピックディスタンス)

Swim1.5km-Bike40km-Run10km

〇スプリント

Swim0.75km-Bike20km-Run5km


競技時間で比較すれば1時間~10時間以上の競技になる。

大学生からやってきたのはどれもショートディスタンス。スピード感やライバルたちとの競り合いの要素が多くを占めている。それに引き換え、ロングの場合は無理のないペーシングとレース環境への適応能力が重要になってくる。


そんなIRONMANとの出会いは2016年1月のトライアスロンショップmaystorm主催の駅伝大会だった。駅伝後の新年会で実施される大抽選会でなんとIRONMAN70.3台湾の出場権をゲット!majide


「ついにエースがIRONMAN挑戦か!」

とささやかれる中、出国は2ヶ月後の3月!笑

急いでフライトと宿を予約していざ、台湾へ!!


当日の朝、成田に向かう途中にスマホでeチケットを確認する。

今までの海外レースは日本チームとしての移動だったので、個人手配で全日程を海外遠征をするのは初めての経験だった。最終確認にも念には念をいれて。。。

Dear Mr.MASAAKI KURIHARS

ん?


異変に気付くのに時間はかからなかった。

と同時にいやぁな汗が出てきた。

KURIHARSって誰??


弘法も筆の誤り、エースも小指の誤り。

左手小指がAに届かずSを押してしまったパターンのやつ。


そんな千載一遇のトラブルをガクブルで解決して、台湾へ。

もうこのトラブルを経験した僕はなんでも受け入れられる。


高雄空港からレース地である台東に向かうツアーバスを予約していたのが2名だけだったとしても。2名はゴリゴリに中国語しか話せない。

現地に到着してからは順調そのもの、レースでは25~29歳カテゴリーで優勝し、IRONMAN70.3World Championships(以降IM70.3WC)の出場権を獲得!

9月はオーストラリア/サンシャインコーストでのIM70.3WCへ!

今まで経験してきたデュアスロンの世界選手権とは違って、レースとお祭りが合わさったような雰囲気に驚かされた。街中にMドットのロゴがちりばめられ、世界中から屈強なアスリートが集っていた。

もっとも感動したのではレース後のアワードパーティー。

パーティーの始まりに地元歌手がwe are the championを歌い、大型ビジョンには駆け抜けた選手たちが流れる。そして、冒頭ではMCがみんなを労い、最高齢フィニッシャーにはそこにいたすべての人がスタンディングオーベーションで祝福した。

今まで経験してきた表彰式は、上位選手を称えることはしてきたが、選手のみならずボランティアや支える人たちも称えるということはしていなかった。これがIRONMAN。この競技の精神に感動した。IM70.3でこんなに感動するのなら、IRONMANはどんな場所なんだろうか?


Challenger is WINNER.


これこそがIRONMANへの挑戦を駆り立てていた。


IM70.3WCは毎年開催場所を変えているが、IRONMAN WCはトライアスロン聖地KONA/Hawaiiで開催される。聖地で行われる世界最高峰のレースとはどんなものなんだろうか。


そして僕はIRONMAN WC、KONAを目指す。


2017年IM70.3柳州/中国からKONAへの挑戦

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