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執筆者の写真エース栗原

第21章エース栗原回想記

2013年山梨~大阪428kmライド



イタリア世界選手権で遠征を共にした岡(関西大学)と千葉ちゃん(仙台大学)が結婚!!大阪と宮城という遠距離恋愛を成就させた!majide


結婚式の二次会のお誘いを受け、そりゃもちろん参加でしょ!


大阪だけど。


結婚式に自転車でいく男エース栗原は、2012年山梨~長浜(滋賀県)325kmライドの川村さん結婚式に続き、山梨~大阪428kmを自転車で向かうことを決意。


土曜日16時から開会ということで金曜日に有休をとり、いざスタート!!

そうそういうのが遅れたけど12月13日の出来事である。早朝スタートは氷点下スタートになってしまうので、気温の高くなるのを待って11時にスタート。


325kmを14時間で走破していたので、428kmは20時間くらい?なんて妄想をしながら、まずは国道20号をひたすら北上していく。この日の天候は悪く、『ところにより初雪が舞う』なんてニュースが流れていた。


往くての雲行きは怪しいがまだ降ることはない。しかし富士見を過ぎたあたりから雪が舞い始める…『雪は直接、服が濡れないからラッキー』なんて思いながら茅野までたどり着いた。


茅野からも諏訪や岡谷を通る国道20号→国道19号というコース簡単だけど遠回りルートを選択することが出来たが、僕が選択したのは峠だけどショートカットできる杖突峠ルートを選択。


この選択が人生最大級の困難への入り口だった。


茅野を左折して上りに入り始めてすぐ、富士見とはくらべものにならないくらい雪があることに気づく。路面も濡れてきている。



走り始めて40km程度でこの状況。ヤバすぎる…

しかしここまできたらこぎ進めるしかない。


気温1℃。上半身は寒くないものの、徐々にシューズが濡れて足先の感覚がなくなっていく。一山越えてもコンビニ・スーパーなどなく唯一 商店があった。何か暖かいものを求めて入ると何もない。。。majide


「ごめんねー、初雪で全部売れちゃってー」

「何も買えませんが、ビニール袋をいただけませんか?」


という訳でビニール袋3枚をゲット、これでシューズの防水機能を最強に。発汗機能はゼロに。ラスト1枚はお腹にかぶせて保温機能を高める。そんな状態でたどり着いた杖突峠。


国道の裏道ということもあり、車通りがないため、道路にも雪が積もり始めており、スリップに気を付けながらこぎ進める。再び国道19号と合流する木曽の手前にある権兵衛トンネルは笹子トンネルを超える地獄の長さ…こえぇぇぇ…でもほのかに暖かい。笑



このトンネルを越えて100km。寒さによるペースダウンでここまでで6時間かかった。

トンネルを越えてあるコンビニで休憩。するもあまりの寒さに体の震えが止まらない…

コンビニでカップラーメンを購入し、外で食べようとするも箸を持つ手が震えて、ラーメン踊り食い状態で寒さをしのぐ。


そこからは暗闇で雪で寒いという最強の悪コンディションの中こぎ進める。

『150km地点でこんな雪だったら、リタイヤしよう』

そんなことを思って迎えた150km地点。



雪止む。


『なんでだよぉぉぉぉぉーーー』

というわけで続行。


雪は止んだものの、深夜帯なので寒さを変わらず。23時くらいになると眠気が襲ってくる。眠たいのはあるが、さすがに外で寝ることはできない。そんな時、暗闇にコンビニ以外で灯りのあるお店を発見。



コインランドリー!!

乾燥機でほのかに暖かいし、良い匂いがする。

この天国のような環境を仮眠場所とするっ!!


1時間ほど仮眠してからスタート!


そこから岐阜から滋賀、滋賀から京都へ。


京都から無駄にあるアップダウンに脚と心を削られながらついに大阪に到着。


大阪駅まで10kmほどしたところで大阪在住の石橋くんが出迎えてくれた!



そしてフィニッシュ!

なぜか大阪駅前の写真はなく、国道1号の終点(?)



距離428km

走行時間23時間


『あー、終わったー!』


さてここから結婚式二次会へ。笑

二次会では特に景品が当たるわけでもなく、平穏に終了!


イタリア世界選手権遠征メンバー!


そんなこんなでこれが今までの人生の最長距離にして、一番寒い思いをした忘れることのないライドでした。末永くお幸せに!


次回、年越24時間デュアスロン2013



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